マフィンとパウンドケーキの違いと別の型で焼いても大丈夫かどうか
マフィンとパウンドケーキって生地は似ているというかほぼ一緒ですよね。
大きな違いといえば、型じゃないかと思います。パウンドケーキは四角い長方形の型に入れて焼いて、食パンのような形にするのに対して、マフィンは小さな丸いカップケーキの型で焼いて作ります。
大きな違いは見た目だけですが、細かなところで違いはあります。そこまで気にする必要もないですが、雑学程度に読んでもらえればと思います。
パウンドケーキをマフィン型で焼ける?
パウンドケーキを作るときに型がなかったり、逆にマフィンを作るときにマフィンの型がないってこともあると思います。
そういうときに他の型で焼くってこともあるんじゃないかと思いますが、パウンドケーキをマフィンの型で焼いたり、マフィンをパウンドケーキの型で焼いたりできるのか?というと もちろん焼くこと自体はできますし、それぞれ作ることも可能です。
ただ、形は違いますし必要な生地の量も変わってきます。
パウンドケーキの型のほうが大きいので、パウンドケーキの型でマフィンを作る場合はその分 多くの生地が必要になります。
逆にパウンドケーキをマフィンの型で焼く場合はカップケーキぐらいの量しか作れません。
そこは当然変わってきますし、見た目も違うのができあがるので、そこが気にならなければ大丈夫です。
また、焼く時間も変わってきます。
マフィンをパウンドケーキの型で焼く場合、生地の量が増えるので、その分 焼く時間が長くなりますし、反対にパウンドケーキをマフィンの型で焼く場合は生地が少なくなるので焼く時間を短くする必要があります。
レシピを見て作る場合 そのままの焼く時間で作ると焼きすぎてしまったり、焼けていなかったりするので、注意が必要です。
ということで、別の型で作れなくはないですが、気をつけないといけない点はあるので、そこは予め考えておく必要があります。
別の型で作る注意点
注意点をまとめると3つです。
- 形や大きさが変わる。
- 必要な生地の量が変わる。
- 焼く時間が変わる。
形や大きさが気にならなければ、別の型で作っても良いですし、その分 生地の量と焼き時間を考慮する必要があります。
もし型がなくて、できるだけ形も生地の量も変えたくないという場合は、似たようなものを型の代わりに使うことが可能です。
マフィンであれば、そば猪口で作ることが可能ですし、パウンドケーキは牛乳パックで作ることができます。
ボクもそば猪口や牛乳パックで作ったこともありますし、それでもできました。
そば猪口で作ったマフィン→
牛乳パックで作ったパウンドケーキ→
マフィンがちゃんとした形にならなかったんですが、そば猪口にアルミホイルを敷く際にちゃんと敷かなかったので、少し形がいびつになりました。
敷くのが甘いと形がいびつになってしまうので、しっかり型に合わせて敷くのが大事です。
ただアルミホイルを敷く場合は破れてしまうこともあるので、クッキングシートがあればそっちがおすすめです。
マフィンとパウンドケーキの違い
マフィンとパウンドケーキの違いを細かく見ていきたいと思います。
どちらもイギリス生まれのケーキなんですが、生まれた過程は異なります。
マフィンとは
マフィンの起源は主に2つあります。
ギリシャのパンであるマフーラという囲炉裏や鉄板で焼いたケーキ、もしくは昔のフランス語のムーパン(柔らかいパン)が変化して、マフィンになった説。
もう1つは小さいケーキを意味する低地ドイツ語のムーフィン(Muffen)から来ている説。
これらは海外のウィキに書かれていました。
また、Pascoのイングリッシュマフィン食堂によると手を温める防寒具「マフ(Muff)」の代わりに焼いたパンで手を温めたことからマフィンとなったとも書かれていて、これもこれでおしゃれで良いなって思いました。
そしてアメリカへ…
マフィンといえば、アメリカのイメージが強くないですか?
カップケーキ状のマフィンが本場のマフィンで、イギリスの丸い小さなパンはイングリッシュマッフィンと呼ばれて、アメリカのマフィンから作られたみたいな。
実は逆で、イギリスが発祥でアメリカに渡って、カップケーキ型のマフィンが作られるようになりました。
最初はイーストを使って含まらせるものとマフィンリングでイングリッシュマフィンを作るものの両方が紹介されていて、オーブンを使えない場合はストーブの上でベーキングが有用と言われて、今のベーキングパウダーを使ってカップケーキの形にするようになりました。
なので甘いスイーツとしてのマフィンはアメリカに入ってからで、イギリスでもジャムを染み込ませたりはしたものの、朝食やランチにも食べていたようです。
パウンドケーキとは
パウンドケーキもイギリスやヨーロッパが発祥で、小麦粉、バター、卵、砂糖を1ポンド(約453.6g)ずつ入れて作ることから、パウンドケーキと呼ばれています。
そこから卵の量を変えたりフルーツを入れたりして、今のようなパウンドケーキになりました。
世界でアレンジ
パウンドケーキは材料がシンプルで4つの材料を混ぜて焼くだけで簡単に作れるので、世界中で受け入れられて、アレンジもたくさん咥えられています。
ドイツだと上記の4つに牛乳を加えたケーキ生地リュールクーヘン(かき混ぜたケーキ)というのがケーキレシピの基礎で、そこから様々なフルーツやナッツ、ココアなどを加えてケーキを作っています。
メキシコではパンケと呼ばれていて、くるみを入れたりレーズンを入れたりして作っています。
日本でも色んなパウンドケーキができていますし、シンプルだからこそ色んなアレンジができて世界で愛されるケーキになっています。
パンとスイーツ
まとめますと、主な違いとしてはマフィンは元々パンで朝食やランチに食べられていました。それがアメリカに渡ったことで、カップケーキになりスイーツとなったわけですね。
パウンドケーキは「ケーキ」なので、最初からスイーツとして楽しまれ、材料も作り方も簡単で家庭向けのケーキでした。
そこから世界中に広まって、色んなものが入ったパウンドケーキが生まれました。
今となってはどちらもスイーツで、マフィンにも色んなものを入れて作っていますし、形以外はほとんど一緒のようになっていますが、ルーツは全く異なります。
それぞれが進化していった結果、同じようになっていくっていうのも面白いですよね。
もしかしたら、これが「答え」なのかもしれませんし、まだ進化の途中でここからまた変わっていくのかもしれません。
ここから先のマフィンとパウンドケーキの進化も楽しみです。
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