ババロアとプリンの違い!由来や意味から徹底解説
プリンに似たスイーツにババロアがありますよね。
違いなんて色しかないんじゃないかってぐらい一緒ですよね。なんなら牛乳で作ったプリンも牛乳プリンとかミルクプリンと言ったりもしますし、色すらも同じという…
そうなってくると作った人が「これはプリンだ」って言ったらプリンになるし、「ババロアだ」って言えばババロアになっちゃうんじゃないかってところもあるんですが、それぞれ違いはあります。
ただ最終的にはそんなに変わらず、大まかに分けると どちらも「プディング」になります。
その中でもババロアとプリンは違いがあるので、そこを見ていきましょう。
ババロアとは
ババロアはフランスのスイーツで、卵と牛乳を混ぜたカスタードクリームにホイップを混ぜてゼラチンで冷やし固めます。
そこにフルーツを添えたり、ジャムなどをかけたりして食べられます。
意味と由来
ババロアはフランス語でスペルはbavaroisで「バイエルンの」という意味です。
シェフの「マリー・アントワーヌ・カレーム」が考案者とされていて、高級料理としてバイエルン人の著名人・ヴィッテルスバッハ(バイエルン公)が訪れた際に出されました。
そこからババロアという名前がつけられました。
クリームとしても
ババロアは日本だとデザートとしてメインとして食べられることが多いですが、アメリカだと「BAVARIAN CREAM(ババリアンクリーム)」と言われていて、クリームとしても使われています。
ドーナツの中にババロアを入れたりもしています。
ドーナツを揚げてからババロアを作って、ドーナツの中にババロアを入れます。普通のクリームとは違って垂れてこないしっかりとしたクリームになっているのが分かると思います。
さすがにプリンをドーナツに入れるのは難しいですがババロアならこうやって入れられるということですね。これはプリンとドーナツの大きな違いですよね。
プリンとは
プリンは定番のスイーツで、知らないって人も食べたことがないって人もいないでしょう。
日本でも世界でも愛されているプリンですが、元々は普通の料理でした。ローマ帝国で食べられていて、魚や ほうれん草とかで味付けされていたんです。
その中でもはちみつを使った甘いプリンもありました。ただ、それでもコショウが入っていて、今のようなスイーツではなかったようですが。
そこからフランスにわたり、カラメル状の砂糖を加えて今のプリンになっていきました。
意味と由来
プリンは英語だと「pudding(プディング)」ですね。この由来は2つあり、
ラテン語のbotellusという「小さなソーセージ」という中性ヨーロッパのプディングで使われた言葉から由来する
か
腫れるという意味の西ドイツ語の「pud」に由来すると言われています。
プリンが「ソーセージ」というのはすごい違和感がありますが、英英辞典にもイギリスで肉や野菜を中に詰めて小麦粉を混ぜて焼く料理とも書かれていて、ソーセージが由来になっている可能性も多いにあります。
「腫れる」は見た目でしょうね。外国だとプッチンプリンのようにお皿に出して食べることが多いので、それが腫れたような見た目に見えることから「pud」と名付けられたということでしょう。
どちらも有力ですし、考えられそうです。
スイーツかそうでないか
今はババロアもプリンも似たようなスイーツになっていますが、元をたどるとババロアは貴族向けのスイーツで、プリンはスイーツではなく主菜でした。
それが元々スイーツのババロアよりも主菜で食べられていたプリンがスイーツになって一般的になっているってスゴいですよね。
ババロアは知らない人がいてもおかしくはないですが、プリンを知らない人はほぼいないですからね。
普通に売っているのもババロアよりも圧倒的にプリンのほうが多いですし、ババロアを食べたことがない人はいたとしても、プリンを食べたことがないという人はいないんじゃないかと思います。
それぐらいプリンの市民権を得ていますよね。
やっぱり貴族向けに作られていたのと普通の人でも食べられていたのの違いですかね。
貴族向けだとどうしても、そんなに広まらないでしょうし、食べられる人も限られちゃいますからね。普通の人が作って食べるもののほうが色んな人の考えが入って作り方も変わってくるでしょうし、広まりやすいというのはありそうです。
だから、プリンのほうが一般的で色んなプリンができているんじゃないかと思います。
日本だけでもカスタードプリンのほかに焼きプリンとかカボチャプリンとか色々できていますからね。それこそババロアと同じように生クリームの入ったプリンもありますし。
ババロアも同じように色んな味のババロアができているとはいえ、作り方そのものが違うものってないですし。基本的に牛乳と生クリーム、ゼラチンを入れて冷やし固めて作りますからね。
その点、プリンは卵を蒸して作ったりゼラチンで作ることもありますし、焼いて作ったりと幅広い作り方があります。
その辺りが元々スイーツじゃなかったプリンがババロアよりも広まっていった理由なのかなと思います。
ババロアも簡単で美味しい
ボク個人としてはババロアももっと広まっていって欲しいし、プリンぐらい食べられるスイーツになって欲しいなって思っています。
生クリームも混ぜて冷やし固めることによって、プリンじゃ味わえない ふわふわ感を味わえます。
プリンだと固めとか なめらかとかありますが、ふわふわなプリンってないじゃないですか。
なめらかプリンとは違う ふわふわなババロアを食べられます。もちろんミルクプリンともまた違った食感で、ババロアでしか味わえない美味しさがあるんですよね。
しかも作るのも簡単で牛乳にゼラチンを溶かして生クリームを少し混ぜてとろみをつけて混ぜ合わせるだけ。
後は冷やしておけば完成です。
材料も牛乳・生クリーム・ゼラチン・砂糖だけでできるんです。
プリンみたいに蒸したり焼いたりする必要もありませんし、卵を入れる必要もありません。
もちろんプリンも美味しいんですが、それと同じぐらい美味しくて簡単に作れるババロアももっと広まって欲しいなって思います。
ババロアの詳しい作り方はこちらを見てください。
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